クラウドファンディングとは?何がどういう仕組なのか
クラウドファンディング (Crowdfunding)は、インターネットを通じて個人もしくは会社があるサービス、製品などの実現を目指すべく不特定多数の人物からの資金調達を得る形の事を指します。
結構前ですが、お笑い芸人のキングコング西野亮廣さんがクラウドファンディングでの集まった資金で出版した絵本「えんとつ町のプペル」を無料で公開すると発表した「無料」内容が賛否両論浴びておりますが、今回注目していただきたい部分は、賛否両論あびている所ではなく、「クラウドファンディングで集まった資金での絵本出版」という所です。
クラウドファンディングは人にお金を出してもらうんですから、それなりのコンセプト持って不特定多数の人物をワクワクさせなければなりません。
そこで、西野さんの事例を基にどういった情報をだしていかなければならないのか見ていきましょう。
- どの様な経緯でそのサービス、製品を作ろうと思ったのか
→皆んなと同じじゃいけない、どうせやるならプロの絵本作家に勝つくらいの時間をかけ圧倒的なクオリティの作品作り
・ どういうサービス、製品を作りたいのか
→4年半かけた、完成度の高い絵本
- そのサービス、製品が実現したらどうなるのか
→応援してくれた人への恩返し。
分業制に関わってくれていた人の知名度の向上
自身の夢への近づき
- どの様な形で作っていくのか
→世界初の分業制
- 資金はいくら必要か
→600万円
- 出資してくれた見返りは何なのか
→サイン色紙、絵本完成品、メイキング映像、その他多数。
上記の様に、自身の思いを伝え共感してもらう事が重要になってきます。
西野さんの場合、知名度の部分で少なからず関係する部分はあるかとは思いますが、西野さんの知名度抜きで考えても非常に面白くワクワクするプロジェクトだと思います。
また、出資者の方に対しリターンを複数作ったり、何か楽しめる経験を設定したりなども良いのではないでしょうか。
実際に、西野さんの場合は講演会などもリターン内容に含めておりました。笑
- 例として西野さんのお名前を挙げましたが、特にファンでもなんでもないです。
クラウドファンディングの歴史
今のクラウドファンディングのベースとなったのは、17世紀の書籍の印刷代を集める為に寄付を募り、その見返りとして標題紙が触る事ができ、現在のクラウドファンディングと同様な形で運用されていたみたいです。
その他にも、1884年にも自由の女神像製作委員会が自由の女神の台座を製作する資金を切らしてしまい、新聞ニューヨーク・ワールドで大衆に台座製作の寄付を募り、わずか6ヶ月で10万ドル以上を集め、およそ10万人以上の人が1ドル以下の出資を行なった事でも知られております。
クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングには、3つの種類があります。
- 上記で紹介した、プロジェクト関連商品やサービスの提供などの「購入型」
- 特にリターンのない「寄付型」
- 成功した際などの金銭的リターンのある「投資型」
主にこの3つの種類があり、日本のクラウドファンディングは「購入型」が圧倒的に多いです。
日本のクラウドファンディングの種類
2000年頃にアメリカの会社がクラウドファンディングのサイトを立ち上げたとされているが、現在日本にも多くのクラウドファンディングを行なっているサイトがあるのでいくつかご紹介いたします。
- READYFOR?
日本初のクラウドファンディングサイトとして有名。
社会貢献に特化したプロジェクトや地域に密着したプロジェクトが多い印象を持たせてくれるクラウドファンディングサイト。
- CAMFIRE
国内最大規模を誇るクラウドファンディングサイト。
知名度も国内No.1
手数料が安いのも魅力だが、クリエイティブなプロジェクトが多く見ているだけでも楽しいクラウドファンディングサイト。
- A-port
朝日新聞が運営するサポート体制抜群のクラウドファンディングサイト。
大手メディアが運営しているという強みを最大限に生かし、ガン治療に関するプロジェクトや障害者の方のプロジェクトを支援する特集などが組まれております。
個人的に「文豪・夏目漱石をアンドロイドとしてよみがえらせ、学校の教壇に立たせたい」というプロジェクトには目を惹かれました。
- Makuake
こちらも有名な企業サイバーエージェントが運営しているクラウドファンディングサイト。
プロジェクト数がかなり多く、見ていれば必ず興味あるプロジェクトが見つかるはずです。
上記以外にも、地域活性型のクラウドファンディングや音楽に特化したクラウドファンディングなど様々あるのできになる方は検索してみてください。
クラウドファンディングに有利なプロジェクトは?
見た感じ、やはり社会貢献型や地域密着などのプロジェクトは資金が集まりやすい傾向にあるように感じました。
やはり、ユーザーの共感を得やすいからかもしれません。
しかし、もちろんファッションでもアートでも共感さえ得られれば資金が調達できるのがクラウドファンディングなので、自分の想いを共感させられれば応援されます。
自分の独りよがりのプロジェクトは中々評価してもらうのが難しいと思うのでその場合、圧倒的な何らかのスキルが必要になってきます。
最後に
クラウドファンディングで資金を集めるにしろ、プロジェクトに出資するにしろ、本当に色々なプロジェクトがあり見ているだけでも楽しいです。
こんな事が実現すればいいなぁと思っていた事を実現してくれそうな人たちがたくさんいらっしゃいます。